住宅購入を検討する時には、注文住宅か建売住宅かで悩む人は少なくありません。一般的には建売住宅は良い立地で値段が手頃、注文住宅は間取りなどの自由度が高いが値段も高くなるというイメージがあります。
建売住宅と注文住宅のメリットデメリットについて、詳しく紹介するので今度の住宅購入の参考にしてみてください。
建売住宅のメリットデメリット
建売住宅は土地と建物がセットで販売されている住宅のことです。
どのようなメリットデメリットがあるのか紹介していきます。
物件の購入費用が安い
建売住宅では物件の購入費用を抑えられるメリットがあります。
注文住宅はオーダーメイドで建築をするので材料費やデザイン費用が比較的高くなってしまいます。
一方で建売住宅は同じような建物を複数建築するため、材料の大量発注が可能になり、打ち合わせの回数も減ることで材料費や人件費が抑えられます。
また建売住宅では土地や建物の価格が明確なため、事前に資金計画を立てやすいことも大きなメリットです。
購入から入居までの期間が短い
建売住宅は、物件を購入してから入居できるまでの期間が短い点も大きなメリットです。建売住宅はすでに完成しているものを買うことも多く、購入を決めてからすぐに入居することが可能です。
注文住宅では、土地を決め、間取りやデザインを計画してから建築をすることとなり、不動産会社に相談をしてから入居まで、最低でも6カ月はかかります。
たとえば、子供の転校や職場での転勤の時期が決まっている場合などは、建売住宅を選択することで入居までの期間を調整しやすいというメリットがあるのです。
間取りやデザインを自由に決めることができない
建売住宅では、間取りやデザインに制限がある場合が多いです。
建売住宅は既に建築がされている状態のため、自分の理想通りの住宅を手に入れることは難しいです。リビングやキッチンの広さや壁や床の素材などはあらかじめ決められているため、変更できないことがデメリットです。
また、分譲地に建売住宅を建築する場合には同じような建物が並ぶことになるため、個性を出すことは難しいです。
価格が高騰している
建売住宅の価格は高騰しています。2020年、住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」では、建売住宅の平均住宅購入費が全国で3,495万円、近畿地方で3,441万円、滋賀県で2,745万円でした。
2018年から2020年までの建売住宅の平均購入価格は下表のとおりです。
全国 | 近畿地方 | 滋賀県 | |
---|---|---|---|
2020年 | 3,495万円 | 3,441万円 | 2,745万円 |
2019年 | 3,494万円 | 3,340万円 | 2,672万円 |
2018年 | 3,442万円 | 3,259万円 | 2,552万円 |
価格が高騰しているのは、近畿地方のみならず全国的に住宅購入費は上昇傾向にあります。
理由のひとつに木材の供給不足があります。日本の住宅建築の7割程度は輸入木材なので、長期的に木材が不足するとさらに高騰する可能性もあり、早めに住宅の検討をすることが大切です。
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注文住宅のメリットデメリット
注文住宅ではどのようなメリットデメリットがあるのでしょうか。詳しく紹介していきます。
理想に近い家を作ることが可能
注文住宅のメリットは何といっても自由度の高さです。
部屋の広さやデザイン、キッチンの設備、耐震性など予算が許す限り希望通りの住宅を建築できます。モデルハウスやショールームをたくさん見学し、具体的な住宅のイメージを伝えれば、希望に沿ったマイホームを手に入れることができるでしょう。
住宅の建築過程を確認できる
注文住宅では、建築されている現場を確認できます。住宅の建築過程を確認することは手抜き工事やトラブルなどを防ぐことにつながります。
注文住宅の場合には、設計の段階から建築が終わるまでの工程をチェックすることが可能で、施工業者もいつみられているか分からないため、手抜き工事の防止になります。
また長期間打合せしてきたものが形になっていくところを見るのは、他にはかえがたい喜びがあります。家への愛着が増したり、居場所を作る達成感が味わえるのは間違いないでしょう。
価格が高騰している
建売住宅と同様に注文住宅の購入資金も上昇しています。
2020年、住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」では、注文住宅の平均住宅購入費が全国で3,534万円、近畿地方で3,746万円、滋賀県で3,585万円でした。
2018年からの平均住宅購入費を見ると注文住宅も価格が上昇していることが分かります。
全国 | 近畿地方 | 滋賀県 | |
---|---|---|---|
2020年 | 3,534万円 | 3,746万円 | 3,585万円 |
2019年 | 3,454万円 | 3,555万円 | 3,559万円 |
2018年 | 3,395万円 | 3,504万円 | 3,466万円 |
建売住宅と同様に、新型コロナウイルスの影響による労働力の低下で製材所の休業による木材の供給不足が原因です。
工期が遅れている
新型コロナウイルスの影響で注文住宅の工期に遅れが出ています。
住宅の建築にはさまざまな建築設備が必要になり、特に海外に拠点があるメーカーでは欠品や納品の遅れが増加しているのが現状です。
工期の遅れはハウスメーカーや使用する設備などによって異なります。事前に不動産会社に相談しておくとよいでしょう。
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満足のいく住宅購入をするためには?
住宅購入を満足いくものにするためには、自身の生活状況から金利などの外的要因まで、さまざまなことを考えなければいけません。
具体的にはどのようなことに注意すべきなのでしょうか。
市場金利を把握する
市場金利を把握しておくことは非常に重要です。
お金に関することは家の設備や広さを検討する前に勉強しておくべきでしょう。
現在は超低金利時代です。金利が安いため自己資金をためずにフルローンで住宅購入をする方も増えています。
住宅金融支援機構の「民間金融機関の住宅ローン金利推移」を見てみると、2022年も引き続き低金利であることが分かります。1990年代では8%を超える時代もありました。
住宅金融支援機構「民間金融機関の住宅ローン金利推移」より
たとえば数年後に金利が1%上がるとします。総返済額や月々の返済額はどのくらい変わるのでしょうか。
借入額は3,000万円、期間35年、変動金利のボーナス払いなしとします。
2022年現在で民間金融機関の変動金利は0.5%を切る場合が多いので、ここでの金利は0.5%と想定します。
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
---|---|---|
0.5% | 77,875円 | 32,707,560円 |
1.5% | 91,855円 | 38,579,007円 |
金利が1%変わるだけで、総返済額が600万円弱上がります。同じものを購入するのに金利の違いでこれだけの差がでます。
また、2022年はアメリカの利上げに伴い、国内の住宅ローンも既に引き上げが行われています。
読売新聞オンラインの「3メガ銀の住宅ローン金利、3月も引き上げ」によると、三菱UFJ銀行と三井住友銀行が0.05%、みずほ銀行が0.15%の引き上げを行う予定です。
住宅購入を検討されている方は、早めに不動産会社に相談してみることをおすすめします。
トレンド知識は身に付けておく
現在では新築される住宅ではカウンターキッチンが主流になっているように、家や設備に対するニーズは時代とともに変化します。
トレンドを知らず、時代遅れの住宅を買ってしまうと、住み心地がよくなく、もし、売却するとなった時には、高く売れなかったりと大きな後悔をしてしまいます。
現在のトレンドとしては、たとえば、パントリー収納や玄関収納の設置が主流になっていたり、平屋住宅の人気が増加しています。
建売住宅においては、従来あったような低価格で時として「安っぽい」というイメージは払拭されつつあり、高級感の漂う建売住宅が増えています。
後悔しないために「情報」というのは大きな武器です。たくさんの情報を提供してくれる担当者を選ぶことも大切です。
トムコスなら住宅購入全般のお手伝いが可能
滋賀県彦根市の有限会社トムコスでは、土地探しからハウスメーカーの紹介など住宅購入に関するお手伝いをさせていただきます。
彦根市や滋賀県の住宅に関することはお気軽にご相談ください。満足のいく住宅購入をサポートします。
住宅購入に限らず、売却や相続、リフォームなどでも構いません。ぜひ一度お問い合わせしてみてください。
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