家を購入するのは、結婚後や出産、子どもが小学校に入学するとき、老後などのタイミングが挙げられます。
しかし、いざモデルルーム見学にいくと旦那さんが家を買う気がないことが発覚し、話が進まずに困っている方も多いようです。
今回は、旦那さんがマイホームの購入に前向きになれない理由や対策を解説します。
多くの家庭で旦那は家を買う気がない?
女性と男性とでは、「家」に関する考え方が大きく違うことが分かっています。
SUUMOジャーナルの「家を買うとき妻が感じた夫の残念な発言・行動ランキング」を紹介しながら、世の旦那さんが家の購入に対して本当に前向きでないのかについて紹介します。
1位:妻に任せきり
妻が夫に抱いた不満1位は、何もせずに妻に任せきりの旦那の姿勢でした。アンケート結果からも把握できるように、世の旦那さんたちの多くが家の購入には前向きではありません。
一家の大黒柱として、住宅ローンを返済しなければいけない責任と不安から、現実逃避して奥さんに任せきりになっている可能性があります。
しかし、この旦那さんがとった残念な行動や発言で考えなければいけないのが、妻任せの姿勢になってしまう理由です。
現在日本の平均住宅価格はマンション約4,500万円、土地付き注文住宅約4,400万円、建売住宅約3,500万円かかります。
公益財団法人生命保険文化センター 「ライフイベントから見る生活設計」より
上記の住宅価格などを考慮した上で、10年〜最大35年の住宅ローンを組む必要があります。途中で返済能力を失ったら、せっかく購入した家を失うばかりでなく、最悪の場合では離婚して家族をも失いかねません。
何も考えていないようで、実は大きな不安から現実逃避した結果、「妻任せ」という行動につながっている可能性もあります。
まずは、任せきりな態度の理由は不安による現実逃避なのか、あるいは別の理由なのか、などの主体性に欠ける姿勢の原因を探るようにしましょう。
2位:都心・駅近・高層階などの理想が高い
家を買うときの旦那の残念な行動や発言2位は、マイホームに求める理想が高すぎるという内容です。
誰しも多くの物事に理想を抱いています。男性の中には、家を車と同じくらい大切なステータスとして認識している方も多くいます。
しかし、本当に旦那さんが家を買う気があるのであれば、もっと現実的な条件の物件を選ばなければ購入できません。家を買う気がないのに、奥さんがマイホームの相談をしてくるから、非現実的な物件を勧めて奥さんを困らせようとしている可能性があります。
つまり好条件な物件を勧める発言は、旦那さんなりのせめてもの抵抗なのかもしれません。家を買うことに前向きになってもらうためにも、旦那さんの発言の真意を確かめる必要があります。
本気でタワマンのような家がいいと言っているのか。本気で言っているとしたら、いつごろ購入する予定なのか、どのような物件なら購入したいと思っているのか、これらの理由をひとつずつ探っていく必要があります。
3位・4位:買い時じゃないとごまかしたり営業マンに質問しない
家を買うときの旦那の残念な発言や行動の3位は、今は買い時じゃないという発言・4位は知ったかぶりで営業マンに質問しないという理由でした。
旦那さん目線から見て、家を買う気がないのであれば「今は住宅価格の高騰や、経済情勢的に買い時じゃない」といってしまえば簡単です。
奥さんからして見れば、金融リテラシーや経済知識がなければ反論できません。
ちなみに、2020年以降のコロナウイルスやオリンピック後の、不動産バブルによる価格下落などが心配されていました。
しかし、蓋を開けてみたらマンション価格や戸建住宅の価格は上昇を続けています。
以下は、国土交通省が発表している不動産価格指数のグラフです。
国土交通省 「不動産価格指数」より
旦那さんが、今は買い時ではないと発言したのであれば、いつなら買い時なのか、どこの情報ソースを参考にしているのか、深い考えなしに発言している可能性もあるので、事実確認することをおすすめします。
また、家を買うときの旦那の残念な発言や行動で4位になった「営業マンに質問しない」という理由も、本当に購入する気がないからかもしれません。
旦那さんに、本当に家を買う意思があれば、家に関するさまざまな疑問を聞くのではないでしょうか。なぜなら旦那さんは、一家の大黒柱として住宅ローンの主債務者(契約者)になる場合がほとんどだからです。マイホームは、決して安い買い物ではありません。
本当に家を購入する気があれば、満足する買い物をするためにもさまざまな質問をするでしょう。
いずれの旦那さんの残念な発言や行動の根底には、「住宅ローン返済の不安」が見え隠れしています。なぜ旦那さんがそのような発言や行動をするのか理解してあげ、建設的な話し合いをするよう心がけましょう。
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家の購入をためらう不安要素と解決策
ここでは住宅ローンの専門会社アルヒ株式会社が運営する、ARUHIマガジンの「住宅購入の不安要素」に関するアンケートをもとに、旦那さんに限らず住宅購入者が不安に思う要素を確認し、併せて解決策もご紹介するので、参考にしてください。
住宅ローンを完済できるのか心配
先述したとおり、住宅を購入する際には約30年の住宅ローンを組む必要があります。このことからも、多くの方が「向こう10〜30年以上にわたって住宅ローンを支払う能力を維持できるのか」を心配していることが分かりました。
住宅ローン問題を解決する方法としては、事前に家計支出を見直したり人生設計を作り直したりする方法が大切です。
万が一家を購入した後に、仕事が変わって収入が落ちた場合でも、住宅ローンを組んでいる金融機関に相談すれば返済計画を変更することも可能です。
安心できる返済計画などを旦那さんに見せて、住宅ローンに抱く不安を細かく把握しながら解決させていきましょう。
住宅ローン以外にもお金がかかる
家を購入すると、住宅ローンのほかに固定資産税や、住むエリアによっては都市計画税などのランニングコストも発生します。
修繕費などはタイミングがバラバラなので一概にはいえませんが、平均するとランニングコストは年間で50万円前後必要といわれています。
ライフプランが心配な場合はファイナンシャルプランナーに相談して、以下のような項目を相談するとよいでしょう。
- 一戸建てマイホームを購入した場合のライフプラン
- マンションを購入した場合のライフプラン
- 賃貸物件に住み続けた場合のライフプラン
上記の資料があることによって、それぞれのケースを客観的に判断できます。
住宅ローン以外に、どのようなランニングコストがあり、どのくらいかかる見込みなのかが把握できると、旦那さんも安心するのではないでしょうか。
生活自由度に対する不安
今の生活エリアでの暮らしに、満足感や利便性を感じている場合、新しい家の購入をためらうことが多いです。
物件の立地条件、通勤時間、周辺環境や近隣者問題など、さまざまな要素が総体的に高くないと物件満足度は満たされません。
確かに賃貸に比べると、持ち家の方が引っ越ししづらい傾向にあります。
しかし、絶対に引っ越しできないというわけではありません。購入した家を賃貸物件として貸し出すこともできるので、近隣トラブルなどの突発的な問題に遭遇しても身動きを取ることは可能です。
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家を買う気がない旦那を説得させる方法
旦那さんが家を買う気がない場合は、奥さんが購入物件に住みたい理由や子どもが広い家に住むメリット、旦那さんのメリットをそれぞれ説明してみましょう。
以下では、旦那さんが家の購入に前向きになるための方法を紹介します。
老後のメリットを伝える
老後は定職にも就かないケースが多くなるため、大家さんから賃貸借契約を拒否されるようなケースも珍しくありません。
老後までに住宅ローンを完済できれば、以降の住居費がほとんどないというメリットもあります。老後に安心して暮らすためにも、ぜひ旦那さんに伝えてみましょう。
友人などの実例を聞く
友人などの実際の事例を聞くことにより、旦那さんも家の購入にも前向きになれます。
話を聞くのに相応しい人物像としては、旦那さんと同じような男性が望ましいです。
以下のような人物像に該当する方から、話を聞いてみましょう。
- 家族持ち
- 同年代
- 会社員
- 同じ水準の年収
旦那さんの現状と同じような境遇の方から、家を購入した話が聞ければ、考えが変わる可能性も高まります。直接話を聞けなくても、似たような境遇の方のネット投稿を見るのも効果的でしょう。
同じ境遇の方の実例を聞くことにより、不安だったのは自分だけではないという行動心理が働いて前向きに捉えられるのではないでしょうか。
信頼できる不動産会社に2人で話を聞きに行く
家を購入するためにはさまざまな知識が求められます。
不動産会社は、過去にアパートやマンション、戸建物件、土地などのさまざまな不動産物件を扱ってきた不動産のプロです。
家を購入する前には、自発的な住宅に関する情報収集やマイホームなどの調査が欠かせません。何も調べない状態では、いい物件に巡り合って満足できる夢のマイホームを購入することは難しいです。
また、一個人が優良な物件を見つけるには、多くの知識や経験が必要です。
ある程度マイホームなどのことについて調べ終えたら、ぜひ信頼のできる不動産会社に相談にいきましょう。
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