滋賀県への移住。物件探しのポイントや移住支援制度について紹介

新型コロナ感染症の問題を受けて、都市圏ではテレワークをすすめる企業が多くなりました。その動きに合わせて、住まいのあり方も大きく変わっています。

さて、その様な背景を受けて、関西圏でも大阪から周辺地域に移住する世帯が多くなっています。そのなかで、最も移住が増えているのが滋賀県です。

コロナに限らず、関西の地域は少子化などを受けて減っているのですが、滋賀県だけは人口が増えています。

では、滋賀県の人口増加にはどの様な秘密が隠されているのでしょうか。その秘密について探ってみましょう。

滋賀県への移住が増えている！？その理由とは

2020年4月、総務省が発表した2019年10月1日時点の人口推計によると、近畿二府四県合計の人口は2,052万7,000人と、前年よりも0.23％減少していました。

しかし、そのなかで滋賀県のみが唯一人口が増加していました。

地域	人口（2019年10月時点）	前年同月比
大阪府	880.9万人	-0.04％
兵庫県	546.6万人	-0.33％
京都府	258.3万人	-0.31％
滋賀県	141.4万人	+0.11％
奈良県	133.0万人	-0.66％
和歌山県	92.5万人	-1.05％

近畿地方の中心、大阪府でも人口減少が見られるなかで、なぜ滋賀県には人口が集中しているのでしょうか。その理由について考えてみます。

滋賀県には盛んな産業が多い

まず挙げられるのが、滋賀県は様々な産業が盛んであることです。特に突出しているのが工業でしょう。

滋賀県は全国有数の内陸工業県です。第2次産業の比率が全国1位になっています。

2020年に厚生労働省が発表した「賃金構造基本統計調査」のデータを、都道府県の年収が高い順に並べると下記のような順位でした。

順位	地域	平均年収
1位	東京都	595万2,400円
2位	神奈川県	536万9,700円
3位	愛知県	513万3,800円
4位	大阪府	504万2,400円
5位	京都府	490万600円
6位	滋賀県	486万2,200円
7位	兵庫県	484万8,700円
8位	茨城県	482万8,800円
9位	千葉県	478万6,100円
10位	三重県	475万5,000円

滋賀県は全国でも6番目に平均年収が高いことが分かります。給与も高水準の企業が多いようです。

具体的な産業としては、化粧品に関する生産額が全国1位、繊維系の出荷額も全国1位です。また、プラスチック製品にも全国で1位の分野があります。意外なところでは、FTTH（光回線）の普及率も全国で1位。テレワークをするにも好都合なことは意外に知られていません。

その他にも、美しい自然がありますから、緑と親しみながら働くこともできます。

自然が多い豊かな県

滋賀県は工業などが盛んですが、その一方で前述のように自然が豊かな県です。

特に目玉となるのが、やはり琵琶湖の存在でしょう。日本一大きな湖は、風景としても美しく、移住者にとっても大きな癒やしになることでしょう。

滋賀県は、場所によって様々な気候があるのも特徴です。

大津市や草津市のある近江南部は、温暖な太平洋側気候です。その一方で、長浜市や米原市のある湖北部や高島市・大津市北部の近江西部は日本海側気候で、冬には積雪なども多い地域です。

また、彦根市のある湖東部や近江八幡市や東近江市のある東近江部などの内陸部は、年間の降水量が比較的少ない内陸気候であるなど、様々な気候を楽しむことができるのも滋賀県の特徴です。

起業や就農にもおすすめ

先にも挙げた様に、滋賀県には工業をはじめとした多くの産業があり、その産業をベースとしたビジネスチャンスが豊富にあります。

そして、滋賀県では起業準備者や創業したばかりの人が気軽に相談出来る様な体制を取っています。

また、滋賀県は自然の豊かな土地でもあるため、農業を始めるのにも向いています。農業と聞くと重労働を連想するかもしれませんが、大地の実りは言葉に表せないほどに格別な物。きっとその収穫に魅了されることでしょう。

滋賀県への移住、どのような支援が受けられる？

次に、滋賀県に移住した場合、どの様な支援を受けられるのでしょうか。

知らない場所への移住は資金的にも、精神的にも超えなければならないハードルがあります。そういった意味では、滋賀にある移住者向けの様々な支援制度を知っておくべきでしょう。

滋賀県移住支援金

遠い地域に移り住むためには、様々な費用が必要になります。例えば住居費や当面の生活費などがあります。滋賀県がいくら住みやすい地域とはいえ、やはり資金は必要です。

滋賀県では、東京圏から滋賀県に移住する場合に、国・滋賀県・市町が共同で移住支援金を最大100万円支給する制度を設けています。これを受けるには、対象とする企業への就業などいくつかの条件がありますが、移住するにあたっては心強い制度と言えるでしょう。

条件や詳細に関しては、滋賀県のこちらのページを参考にしてください。

「滋賀県移住支援事業」

しがIJU相談センター

滋賀への移住を検討していても、地域の情報が無ければどのように進めていけば良いかも分かりません。慣れない土地で、困った時に相談できる窓口がないのは、心細いものです。

滋賀県には「しがIJU相談センター」という、滋賀県への移住を検討している人の希望に応じて、仕事、住まい、地域情報や支援制度など移住に必要な情報の提供や相談を一元的かつきめ細かに対応する体制を整えています。

専用の相談窓口から滋賀県専従の相談員が対応することで、移住支援制度の中でも、特に喜ばれる施策の1つのようです。

住宅関連の支援

滋賀県は住宅事情も大阪や東京などの、大都市圏よりも恵まれています。相対的に、都市圏よりも不動産価格は安いため、購入のハードルは低いです。特に中古住宅は取得が容易です。

 

また、田舎暮らしのお試し施設もあります。これは実際に現地を見て、使ってみて検討することができる場所です。短期ではありますが実際に滞在してみることで、引越した時にどんな生活になるかを実感することが出来ます。滋賀に家を持った場合の生活を、より深く知ることができるおすすめの施設です。

滋賀県への移住はどの街がおすすめ？

しかし、滋賀県は意外と広く、大きな都市から小さな街まで様々です。どの街が生活するのに向いているかの判断は簡単ではないでしょう。

そこで、ここでは都市から滋賀に移住する際の3つのおすすめの街を紹介します。

彦根市

彦根市は風光明媚な近代と古さの同居する街です。住環境も非常に良い街です。移住者にも優しい制度が整っているため、おすすめします。
彦根市は、住宅取得制度が充実しています。

住宅取得補助金の制度や、移住者向けの住宅ローン、そして空き家バンクもあります。また、インスペクションの費用にも支援があるので、良質の物件を購入するのに有用です。昨今は、リノベーションをした古民家での生活が流行っていますが、彦根の街はその様な住まいを持つことも比較的容易にできるでしょうでしょう。

彦根市の住まいに関する支援制度に関しては、こちらのページをご確認ください。

「補助金|彦根市」

また、彦根市は子育ての面でも充実しています。彦根市地域子育て支援センターなど、施設も充実しています。

【鉄道情報】

JR彦根駅から、各主要駅までの電車でのアクセス

アクセス	特急線	在来線
大阪駅までのアクセス	新幹線　約50分	JR東海道本線　約90分
京都駅までのアクセス	新幹線　約20分	JR東海道本線　約50分
名古屋駅までのアクセス	新幹線　約30分	–

【自動車情報】

彦根インターチェンジから各都市へのアクセス

アクセス	時間
大阪駅までのアクセス	約120分
京都駅までのアクセス	約60分
名古屋駅までのアクセス	約80分
敦賀駅までのアクセス	約60分

【関連記事】

・彦根市の土地相場情報。彦根市の土地探しのポイント

彦根市の新着物件

長浜市

長浜市は歴史が古く、伝統文化が数多く残っている街です。移住者にも優しい制度が整っているので、移住を検討する際には、ぜひとも候補に入れたい街の1つです。

さて、移住を検討する場合に最も頭を悩ませる案件は、やはり住居の問題でしょう。長浜市も空き家バンクも充実していて、質の良い物件を提供してくれます。また、改修費用の援助もありますので、リフォームも比較的容易です。

そして、特に嬉しいのが街ぐるみで子育てを応援してくれる点です。街には子供が安心して過ごせる居場所がいくつもあり、子供を温かく迎えてくれます。遠くから移住した人にとって、子育てはハードルの高い問題の1つですが、長浜の街は様々な点で応援してくれます。

【鉄道情報】

JR長浜駅から、各主要駅までの電車でのアクセス

アクセス	特急線	在来線
大阪駅までのアクセス	新幹線　約60分	JR東海道本線　約100分
京都駅までのアクセス	新幹線　約35分	JR東海道本線　約80分
名古屋駅までのアクセス	新幹線　約50分	JR線　約80分
敦賀駅までのアクセス	–	JR北陸本線　約35分
金沢駅までのアクセス	しらさぎ　約100分	JR線　約130分

【自動車情報】

長浜インターチェンジから各都市へのアクセス

アクセス	時間
大阪駅までのアクセス	約120分
京都駅までのアクセス	約90分
名古屋駅までのアクセス	約90分
敦賀駅までのアクセス	約50分

長浜市の新着物件

米原市

米原市は滋賀県でも特に移住者が多い街です。特に空き家の活用が上手く、多くの移住者を受け入れています。

他の街と同じ様に、米原にも空き家が多くありますが、入居者の数が多くて空き家の登録が追いつかない…と言ったエピソードも聞かれる程です。

また、米原は交通の面でも利便性が高いです。と言うのも、米原には新幹線の駅があるため、大阪や東京にもダイレクトに移動するのが可能です。

【鉄道情報】

JR米原駅から、各主要駅までの電車でのアクセス

アクセス	特急線	在来線
大阪駅までのアクセス	新幹線　約50分	JR東海道本線　約90分
京都駅までのアクセス	新幹線　約20分	JR東海道本線　約60分
名古屋駅までのアクセス	新幹線　約30分	JR線　約70分
敦賀駅までのアクセス	しらさぎ　約30分	JR北陸本線　約50分
金沢駅までのアクセス	しらさぎ　約100分	JR線　約180分

【自動車情報】

米原インターチェンジから各都市へのアクセス

アクセス	時間
大阪駅までのアクセス	約120分
京都駅までのアクセス	約90分
名古屋駅までのアクセス	約80分
敦賀駅までのアクセス	約60分

企業にもよりますが、テレワークを推進している会社であれば、いざとなれば都市圏にアクセスしやすく、多様な働き方に対応ができる街といえるでしょう。

米原市の新着物件