滋賀県米原市の土地や戸建てなどの、不動産の取引相場や価格傾向について解説します。
滋賀県米原市の不動産は売り時なのでしょうか。また売却の相談はどこに依頼すれば良いかもご紹介します。
滋賀県米原市の不動産を実際に売る際の流れについてもまとめました。
米原市の不動産売却価格や相場、傾向を解説
滋賀県米原市の不動産取引データを、国土交通省の「土地総合情報システム」から過去5年分を集計して紹介します。「土地総合情報システム」は、不動産取引をした人に対してアンケートを行い、回答データを取引事例として公開しています。
※過去5年間で米原市において「マンション」の取引事例がありませんでしたので、「中古戸建」と「土地」のみの紹介です。
米原市の中古戸建ての売買取引相場
2020年、滋賀県米原市では27件の中古戸建ての売買取引がありました。平均取引価格は1,239万6,296円、戸建ての平均面積は107.7坪、平均坪単価は17万780円でした。
滋賀県米原市の中古戸建て売買取引データ
取引年次 | 平均売却価格 | 平均坪数 | 平均坪単価 |
2020年 | 1,239万6,296円 | 107.7坪 | 17万780円 |
2019年 | 1,913万8,462円 | 95.8坪 | 19万9,874円 |
2018年 | 1,639万2,308円 | 118.8坪 | 13万7,993円 |
2017年 | 1,261万5,789円 | 100.2坪 | 12万5,878円 |
2016年 | 1,572万5,385円 | 83.0坪 | 27万7,610円 |
2020年、米原市の中古戸建て売買取引が最も多かったのは柏原地域で、3件でした。
柏原地域は滋賀県と岐阜県の県境の山あいに位置し、自然に囲まれた地域です。JR柏原駅からは長浜や大垣など、買い物に便利な市街地にもすぐ行くことができ、旧中山道に沿っては古くからある邸宅が並び、ゲストハウスや食堂もあり、風情が感じられる地域です。
不動産価格の上昇下落を知るためには、平米単価や坪単価の推移に注目しましょう。
米原市で取引された中古戸建ての平均坪単価の推移を見てみましょう。
2020年の平均坪単価は17万780円と、2019年より約3万円下がっていることが分かります。
米原市の土地の売買取引相場
2020年、滋賀県米原市では41件の土地の売買取引がありました。平均の取引価格は987万244円、平均面積は104.0坪、平均坪単価は12万7,092円でした。
滋賀県米原市の土地売買取引データ
取引年次 | 平均売却価格 | 平均坪数 | 平均坪単価 |
2020年 | 987万244円 | 104.0坪 | 12万7,092円 |
2019年 | 721万5,909円 | 126.4坪 | 6万9,961円 |
2018年 | 721万893円 | 120.0坪 | 7万2,611円 |
2017年 | 818万7,097円 | 117.0坪 | 12万2,532円 |
2016年 | 1,056万1,951円 | 99.4坪 | 10万4,690円 |
2020年、米原市の土地売買取引が最も多かったのは顔戸地域で、8件でした。
顔戸地域は伊吹山を見上げる、閑静な住宅街です。最寄り駅は新幹線米原駅と梅花藻で有名な醒ヶ井駅です。車や自転車で国道8号線を10分も走れば、長浜市街地なので、買い物には便利です。東海道新幹線が通っており、交通の便が良いのはもちろん、迫力のある景色も楽しめます。
以下は米原市で取引された土地の坪単価の推移です。
2020年の平均坪単価は12万7,092円と、ここ5年で最も高い金額となりました。
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滋賀県米原市は水と緑に囲まれた自然豊かな街
滋賀県米原市は、湖北と呼ばれる地域の中心、新幹線の停まる町です。 日本百名山のひとつである伊吹山と、その南には霊仙山がそびえ、総面積の63%を占める森林に蓄えられた水は清流姉川や天野川となって地域を流れ、母なる琵琶湖に注ぐという、水と緑に包まれた自然豊かな地域です。
米原市は、2005年2月に坂田郡山東町、坂田郡伊吹町、坂田郡米原町が合併して誕生しました。同年10月には坂田郡近江町も合併、坂田郡が1つになって米原市になっています。
同市にある米原駅からは、新幹線で東京や大阪へ迅速に移動ができ、在来線ではJR米原駅が始発の新快速が多くあります。
米原市の主要な駅である米原駅・坂田駅は周辺の土地価格は、市内でも高い傾向にあります。
先述した、米原市全体の土地平均の坪単価が12万7,092円であるのに対し、米原駅周辺は17万8,375円、坂田駅周辺は18万9,722円と高額です。
米原市の気候は、日本海型気候で、冬季には北西の季節風と積雪がみられます。湖岸部は年間の降水量が比較的少ない内陸性盆地気候であるのに対し、中山間部は1メートル前後の積雪のある県下有数の豪雪地帯です。
山付近になると気候を利用したスキー場「グランスノー奥伊吹」は関西最大級のスノーリゾートがあり、関西、中部圏からの好アクセスに加え、積雪量、雪質、豊富なコースバリエーションに恵まれたゲレンデは大人気です。
話題のグランピング施設を備えた「グリーンパーク山東」や、家族連れにも人気の英国式庭園「ローザンベリー多和田」など、人気スポットが多数あります。
米原市は癒される雄大な景色を感じられる田舎でありながら、何もないわけではなく、車や電車で30分~1時間以内でイオンなど大きな複合施設が多数ある彦根市、長浜市に行くことができます。
新幹線、新快速で京都、大阪、名古屋など、さらに街へ行くことも容易な”程よい田舎”米原市は魅力溢れる街です。
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米原市での不動産売却の流れ
米原市の不動産を売却する際の大まかな流れ解説します。
①不動産査定を不動産会社に依頼する
まずは、不動産がいくらで売却できるのか、不動産の価格査定を不動産会社に依頼しましょう。
売却する理由や希望の売却価格があれば、査定を依頼するまでにきちんと整理し、不動産会社に伝えることができれば、より良いでしょう。
不動産査定の方法は、不動産会社の担当者を物件に招いて行う現地査定をおすすめします。資料や地図上では分からない情報が、現地に行くことで分かることもあります。できるだけ詳細に物件を査定してもらいましょう。
②不動産会社と媒介契約を結ぶ
不動産の査定価格に納得できれば、不動産会社に売却を依頼するために媒介契約を結びます。
媒介契約には、専属専任媒介契約・専任媒介契約・一般媒介契約の3種類があります。
専属専任媒介契約
不動産会社1社のみに売却活動を依頼する契約です。この契約を結ぶと他の不動産会社には売却活動を依頼することができません。また、売主自らが購入検討者を探すこともできません。ただし、売却を依頼された不動産会社は、「レインズ」と呼ばれる不動産事業者同士の物件情報交換システムに、媒介契約の締結から5日以内に掲載することや、売却活動の状況報告も週に1回以上の頻度で行わなければならないことが義務づけられています。
専任媒介契約
専属専任媒介契約と同様に、1社にのみ売却活動を依頼します。ただし、売主自らが購入検討者を探すことが可能です。こちらは、媒介契約締結から7日以内に「レインズ」への物件情報の掲載、2週間に1度以上の売却活動状況の報告が義務づけられています。
一般媒介契約
複数の会社に同時に売却活動を依頼することができ、売主自らも購入検討者を探すことができます。ただし、「レインズ」への登録義務や、売却活動状況の報告義務などはありません。
どの契約が良いのかは売主の状況や不動産によって異なるため、売却を依頼する不動産会社に相談することをおすすめします。
③売却活動
売却活動を依頼された不動産会社が、不動産のポータルサイトやチラシなどを使って、購入検討者を探します。
物件の内見やオープンハウスを開催する場合などは、売主も協力的に動かなくてはならないため、不動産会社とのスケジュール共有などは綿密に行っておきましょう。
④購入申込み・売買契約の締結
購入検討者が現れ、不動産の購入が申し込まれると、売却価格や物件引き渡しの条件についての調整を行います。売主・買主双方が合意に至れば、売買契約を取り交わします。この際、売却代金の5~10%が支払われることが一般的です。
⑤物件の引き渡し
売却する物件に住宅ローンが残っている場合などは、売買契約締結後に完済手続きや抵当権の抹消手続きを済ませます。そして、物件引き渡し当日、残代金の受領と同時に物件(鍵)の引渡しを行い、売却手続きが完了します。
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